横浜開港祭で護衛艦いずもに乗ってきた!
今日は横浜開港祭で海上自衛隊の護衛艦いずもの一般公開をやっていたので
横浜・大桟橋へ行ってきました!
護衛艦いずもとは
海上自衛隊史上最大の護衛艦で、船首から船尾までつながった全通甲板を備えているという特徴から、一部では、さながら空母のようだと言われています。
その巨体を活かした高い航空機運用能力や積載力、大規模な指揮所の搭載により、
いざというときは多数の哨戒ヘリコプターを飛ばして艦隊を守ったり、指揮や補給・輸送等の面で活躍することが期待されています。
また普段は日本のプレゼンスを象徴するように、
積極的に海外の港へ寄港し色んな国と親善交流を行ったりもしている艦です。
注目はやっぱりそのスケール!
いずもの全長は248m、最大全幅は38mもあるそうで、
この大きさ、縦にするとなんと東京都庁ビルの高さ(243m)を超えるほどです。
平日だからそんなに混まないだろうと高を括っていたのですが、
ついてみると人、人、人!
この写真を撮ってから、実際に乗艦するまで1時間近くかかった気がします。
乗艦後は格納庫、昇降機(航空機用のエレベータ)、甲板を見学できました。
格納庫の中も写真の通りかなり広い印象です。
カタログスペック上は、ヘリコプター14機が搭載できるということですが、
今回展示されていたのは艦上訓練用のSH-60Jヘリコプターが1機だけでした。
大震災や津波、水害等の際に、孤立した人を自衛隊の濃紺のヘリコプターからロープで降りた自衛隊員が救助している映像をテレビ等で見たことがある人も多いのではないでしょうか?
あれはUH-60Jという救難ヘリコプターで、このSH-60Jと同シリーズの機体です。
そういわれてみればどことなく似ているような。
格納庫から甲板へは、艦中央の昇降機を使って登ります。
これもまた大きくて、サイズは20m x 13m!
260㎡ということは、ええっと...78坪?
都心のペンシルハウスならエレベータの中に3軒くらい建つなぁ、
なんて考えながら乗り込んだら、床ごとゴゴゴっと上昇するので
思わず「おおっ」と声を出してしまいました。
ちなみに、いずもの一般公開では有名(らしい)な
馬の妖精さんにも会えました!
う~ん、凛々しいww
最後に、甲板の様子です。
これ、船の上なんですよ?一瞬、わからないですよね!
この広い甲板上で、同時に5機のヘリコプターが離着陸可能なのだそうです。
このようにヘリコプターの運用能力が高いいずもですが、
最近、護衛艦いずもをヘリコプターだけでなく、固定翼機も運用できるように改修することが検討されており、マスコミや市民団体を中心に波紋を呼んでいます。
日本が「戦争をする国」になってしまうのではないか、
という懸念からだそうです。
建造決定から8年。世界は何が変わった?
個人的には、2010年にいずもの建造が決まった時から、必要になれば空母化の改修をする想定なのだろうなと思っていました。
あれから8年が経って思うのは、国際情勢というものは静かに、着々と、
それでいて気が付いた時には大きく変わっているものなのだなあということです。
あの頃は中国に空母なんて一隻もありませんでしたし、
南シナ海の係争地域を中国が軍事基地化するとは思っていませんでした。
クリミアにはまだウクライナの旗がはためいていて、
まさかこの時代に、しかも欧州国家間で堂々と武力進駐・併合が行われるなんて、
想像することもできませんでした。
イスラム国はまだインターネット上にしかなく、実際の国家に匹敵するような
存在になるとは思われていませんでしたし、国全体が廃墟と化したシリア内戦は
まだ始まってもおらず、シリアは日本より犯罪率が低い平和な国でした。
そして、北朝鮮の核兵器はまだ完成していませんでしたし、
国際社会は力を合わせて北朝鮮を止めることができると思っていました。
軍事力を持つ国や勢力が本気でやると決めたことは、周りの国が何と言おうが
平和的には止めきることができなかったというのがこの8年だったとすれば、
次の8年間では、世界はどう変わっていくのでしょうね。
そして、その中で日本はどう変化に対応していくのでしょうか。
楽しく、仲良く暮らしたい
じんべえが命の心配をせずに家族と仲良く暮らせるのは、
仮想通貨や趣味に没頭できるのは、
何と言っても日本が平和だからです。
平和が一番ですよね!
そしてその平和は、何もしなくても実現できているのではなく、
きっと誰かの見えない努力で維持されているのでしょうね。
世界は大海原のように波であふれていて、時には嵐にもなる。
だから人々は協力して防波堤を作って、その中で安全に楽しく暮らしている。
今この瞬間も、どこかで防波堤が頑張ってくれている。
そういうことなのかな。
そんなことを考えながら、大桟橋へのタラップを降りたじんべえでした。
横浜開港祭における横浜・大桟橋での護衛艦の一般公開は、一部で強い批判・反対があったそうです。
軍艦を接弦・公開することで、国内屈指の貿易港・横浜のシンボルである大桟橋のブランドに影を落とすのでは
ないか、という懸念からだそうです。
色んな意見があって然るべきだとは思いますが、じんべえ個人としてはとても意義深い体験をできました。
今回の一般公開を開催してくれた関係者の皆様に、心から感謝致します。